黒バスshort stories ver,Christmas
第6章 デレがみたいから ≪緑間真太郎≫
先に歩き出した彼の後を追うように駆け足で階段を下りようとすると、不意に腕を掴まれた。
「転ぶなよ。」
「…そんなことしないもん。」
「お前だから心配なのだよ。」
おせっかいにも見えるこの行動。彼の優しさの表れだと私は思ってる。
何かとお母さんっぽくって、甘えてしまう。彼もそれが嬉しいのだと思うのだけど、見ての通りツンデレだから詳しいことはわからない。
「真ちゃん大好き。」
不意打ちでそう言うとしばらく彼は無言だった。