黒バスshort stories ver,Christmas
第6章 デレがみたいから ≪緑間真太郎≫
不安に思って彼を見つめるとくいっと、眼鏡を押し上げて彼は笑っていた。
「俺も、大好きだ。」
二人きりの時にだけみせる素直な彼の気持ち。
私はいつもよりなんだか嬉しくなって彼に抱きついた。そっと頬に触れるだけのキスをさりげなくすると恥ずかしいのか、眼鏡を押さえるふりをして顔を半分隠している。
その頬が赤く染まっているのを私は見てしまった。
「…いきなりどうしたのだよ。」
「真ちゃんが大好きって言ってくれたから、お礼にと思って。」
「子供だな。」
この後、彼からのお返しのキスを期待してもいいよね。