黒バスshort stories ver,Christmas
第6章 デレがみたいから ≪緑間真太郎≫
「ありがとう。」といって、暖かいココアを受け取る。
「当たり前のことをしたまでだ。」
「つれないなー。」
「五月蠅いのだよ。」
温かい缶を両手で包み、首をすくめた。マフラーを忘れてしまったため首元がやけにスースーする。コートだけじゃ流石に寒かった。
「…まったく、お前は馬鹿か。それでは寒いのだよ。」
ふわっと何かが首元に巻かれよく見るとそれは彼のマフラーだった。
「真ちゃん寒くないの…?」
「お前の方が寒いと思ったからなのだよ。…帰るぞ。」