黒バスshort stories ver,Christmas
第3章 Make with love ≪青峰大揮≫
冬なのに半袖という驚異の野生児を見せた彼の腕は冷たくて、思わずぎゅっとしがみついた。
二人の間に生まれる温もりがしっとりとつつんでくれてるようで、安心する。
「紫苑あったけ。」
「大ちゃんつめて。」
「人間湯たんぽか、お前は。」
笑いながら言う彼に私は頬を膨らませた。
「人間湯たんぽって何よ。そういう、大ちゃんは人間…冷蔵庫??」
「冷蔵庫って、お前なー。馬鹿か。」
「大ちゃんにバカって言われたくない。」
不意に強い風が吹いて思わずぎゅっと身を縮めた。それに気付いたのか、いつもより強めに抱きしめられる。
「なぁ、紫苑。」
「何?」
上を向いた私の額に優しくキスをする。驚いて目をパチクリさせた。
「帰るぞ。」
「うん。」