黒バスshort stories ver,Christmas
第3章 Make with love ≪青峰大揮≫
本当はデートとかしたかったんだ。
買いものとか映画とか行きたかったけど、私たちにはそんなの似合わない。
普段通り、いつも通りが一番あってるんだ。
彼はまだ動き足りないのかくるっと向きを変えると、そのままあっさりとレーンアップを決めた。ボールがそれを見ていた私の足もとに転がってきて、それを持ち上げると彼はボールごと私を抱き上げた。
「ちょ///ここ外だよ?!人もいるし…///」
「誰も見てねぇよ。そんなに恥ずかしがんなって。」
ボールを落とさないように両手で抱えながら、彼に横抱きにされている私。やっと落ち着いた場所は、ベンチの上で私はそのまま膝の上に横座りの状態でいるのだった。
「…っていうか、大ちゃんもう冷えてるし。だから言ったのに。」
「んー、そういやぁ、ちょっと寒ぃかも。」
「あったかいもの買ってこようか?」
「いや、このままでいいや。」
そういって、ぎゅっと抱きつかれる。