黒バスshort stories ver,Christmas
第2章 金と銀、紫と緑 ≪黄瀬涼太≫
歩幅を合わせてくれてたり、なるべく歩きやすところを歩かせてくれたりと細かいとこまで気遣ってくれるのは、女の子に慣れてるから?とか思ったけど、今はそれが私の為だと知ってるから自然に笑みがこぼれる。
「…あのね、今日涼太に渡したいものあるんだ。」
「何スか?」
「…後でね。」
そう言うと、彼はじれったそうに口をとがらせた。横目でそれをとらえながらも、私はあえて口を開かなかった。
だって、驚かせたいから。
「ま、いッスよ。俺もあるけど言わないッスから。…後でのお楽しみッス。」