<イケメン戦国ショートストーリー集>戦国の見える蒼穹
第231章 寒くても愛する ― 家康&姫 ―
「だめ、俺が我慢出来ない」
俺は自分のからだを舞にくっつけると、舞は「ひゃっ」と小さく声をあげる。
俺のくっつけたからだから状況を理解したらしく、舞は俺の首に手を回しながら言う。
「その…一回だけ、だよ…?」
俺はその言葉に舞に口付けし、舞に俺のからだを沈ませる。
いつだっていいじゃない。
俺はあんたを愛してるから、いつでもあんたが欲しくなる。
細くて白いあんたのからだを十分堪能しても、それでもすぐ足りなくなる。
「いえ、やすぅ…ちょっと…もう、むり…」
舞の疲れ切った声が俺の耳に入り、俺は愛しすぎたか、と我に返る。
白い肌は俺がつけた跡で赤く染まり、淫靡さを浮かび上がらせる。
やっぱり一度では終わりそうにない。
「だめだ、まだ終われない」
舞を抱き締めて、まだ愛したいと間接的に伝えると、舞がからだをくねらせる。
いつまでもあんたと二人で抱き合っていたい。
そうだ、俺の愛をいつも感じて。
舞にそんな思いを伝えながら、俺は益々舞に溺れていく。
いつまでも、何度でも、舞に刻む無言の愛を、温かい二人の体温をまつらわせ、やがて貫く。
<終>