• テキストサイズ

<イケメン戦国ショートストーリー集>戦国の見える蒼穹

第22章 愛の刃  ― 謙信&姫 ―


「けんしん…さま…」

唇を激しく奪い、舌を入れ、口内すら俺のものにしていく。

そして、着物も帯をほどき、乱していく。

「ん…あ…」

舞が色香を含んだ声で俺の口付けに応える。

そうだ。おまえは俺に絡めとられろ。

俺はおまえを拘束し、生涯離さぬ、そう決めたのだ。

「俺の歪んだ愛が嫌ならどこぞへと行くが良い」

「…そんな…私はここにいます。謙信様のお傍にずっといます」

嬉しい事を言うてくれる。

俺は愛していると何度もつぶやき、舞を追い詰める。

「私も、謙信様を愛してます」

舞も乱れた声で、俺へ何度も誓う。

俺も舞へ誓おう。

おまえを守り、おまえを愛し、それは地獄へ落ちても、だ。

だから俺は、愛の刃で舞を貫いて、愛を落とす―

おまえもその美しいからだを俺に差し出し、俺の刃と刺し違える覚悟を持て。

俺の愛を受け止めるなら、月光を受け冷たく輝く、俺の剣を全て飲み込むのだ。


<終>
/ 944ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp