• テキストサイズ

<イケメン戦国ショートストーリー集>戦国の見える蒼穹

第220章 見つめる二人 ― 姫&秀吉 ―


「何?秀吉さん、私の顔に何かついてる?」

秀吉さんが何故かこちらをじっと見ているのに気付いて、私は恥ずかしくなって聞いた。

「いや…舞は可愛いなって思ってな」

「は?いや、それは…どうも…」

どうして真顔で恥ずかしくなるような事を平気で言えるのだろう。

でもそんな秀吉さんが私は好きなのだから、お互いさまといったところかな。

「秀吉さんもかっこいいよ」

だから私もいつも思っている事を伝える。

途端に秀吉さんは目元を赤らめ、口を片手で覆って横を向いてしまった。

「おい、舞…そんな恥ずかしく思うようなこと、平然と言わないでくれるか」

「え…だって、秀吉さんも私に言ったばかりだよ」

私が同じ事を言われて先に恥ずかしく思った事を伝えると、秀吉さんは片手を覆った手を外し、こちらを真剣な顔をして見て言った。

「違う。おまえは本当に可愛い。人に見せびらかしたいけれど、おかしいやつに好かれても困るから人に見せたくもない」

何と言う真逆な考え、でも、私への愛情をじんわり感じて嬉しくなってしまった。

「ふふ、秀吉さん、ありがとう。私、秀吉さんが大好きだよ」

つい、秀吉さんの胸の中に飛び込んで言ってしまった。
/ 944ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp