<イケメン戦国ショートストーリー集>戦国の見える蒼穹
第20章 こんぺいとう ― 姫&信長 ―
これなら喜んでもらえるかな。
あまい愛を贈ります。
いつも私を守ってくださる貴方。
可愛いところもある貴方。
でも、全てに情熱的な貴方。
「信長様、今、よろしいですか?」
信長様に声を掛け、了解が出てからお部屋に入り近くに座る。
「どうした、舞」
文を読んで、返事を書かれる姿を見つめる。
今日、依頼された着物を届けたついでに覗いた市で、あるものを見つけ、信長様に、と買い求めたものを持ってきたの。
顔を上げた信長様に、にっこりと私は微笑み、袂からそれを出して信長様に渡した。
「こんぺいとう…」
「はい、今日、覗いた市で売っていたんです。信長様、お好きですから」
「ああ」
こんぺいとうの瓶を信長様にお渡しする。