<イケメン戦国ショートストーリー集>戦国の見える蒼穹
第198章 トランプ ― 姫&信長 ―
「あれ?これ…」
信長様の持っているカードに見覚えがあるなぁとよくよく見ると、それはトランプだった。
「あ、これ、トランプだ!」
私が気付いて名前を出すと、信長様が興味深そうに聞いてきた。
「ほう、貴様、この西洋札の事を知っているのか」
私は説明する。
「はい、これはトランプと言います。四つの種類のカードが有り、それぞれ13までの数字があります。二人から出来るものも有るし、複数の人数で遊ぶ事の出来る、つまりいろいろな遊びが出来るんですよ」
すると信長様はカードを広げて説明を更に求める。
「四つの種類…とはこの柄違いの事だな?数字はこの柄の数がイチから増えていくのはわかるが…」
11からは絵になるので対応する絵を説明すると、早速信長様は少年のように目を輝かせカードの遊び方を聞いてくる。
「貴様、これの遊び方を知っているなら教えろ。二人で出来るのか?秀吉らを呼んだほうが良いか?」
私はちょっと首を傾げて答える。
「とりあえず二人で出来るものから始めましょうか」
そしてポーカーのやりかたを教えると、あっさり信長様は一度の説明で理解され、私はその理解力に驚く。