<イケメン戦国ショートストーリー集>戦国の見える蒼穹
第19章 権謀の月 ― 光秀 ―
想いと裏返し。
俺は素直にはなれない。
おまえに素直に礼を言えたらどうなのだろう。
きっと驚いて、赤く色付く事だろう。
想いが交錯する。
おまえと一緒に居たい。
おまえの笑顔を見ていたい。
それが許されるならば。
俺は幸せを求められる立場なのか?
否、俺は闇に生きる。
陽の中に生きるおまえとは世界が違う。
それでもおまえが欲しいと思った。
おまえの幸せは何だ?
俺が叶えられるものか。
それなら。
どんな事をしても。
俺が叶えてやろう。