<イケメン戦国ショートストーリー集>戦国の見える蒼穹
第193章 改めての告白 ― 政宗&姫 ―
「俺としては身に着けるのを脱がす楽しみが一つ増えたという事だがな」
抱き締められた状態でこんな事を言われてはたまったものではない。
舞は顔を上げて、政宗の顔を見て言う。
「もう…政宗ったらそんな事ばっかり」
「本当の事だからしようがないだろう?」
政宗の青い瞳が近付いてきて、口付けされる。
何度も唇が離れ、くっつき、を繰り返しているうち、気が付くと舞の着物の衿は広げられ、白い肌が見えていた。
「ちょ…政宗…まだ明るい…し…」
「嫌だ、今すぐおまえが欲しくなった。おまえが可愛いのが悪い」
その場でそっと横にされると、政宗の熱のこもった獲物を狙う表情が近付いた。
「政宗…」
舞は両手を伸ばし、政宗の首に回す。
その仕草に政宗はふ、と一瞬目を細め、そのまま舞へ身を沈める。
舞は政宗の首へ回した腕を背中へ動かし、政宗の熱を受け止める。
「政宗、大好きだよ」
全てを改めて貴方にあげる、そんな思いを込めた舞の一言だった。
「そんなの言われなくてもわかってるよ」
政宗が軽く笑って舞の唇を奪い、そして、熱を分かち合うのだった。
<終>