<イケメン戦国ショートストーリー集>戦国の見える蒼穹
第192章 日々、愛が深まる ― 佐助&姫 ―
「愛してる」
毎日毎日、愛する度数があがっていくんだ。
きみは俺の言葉を聞いて、頬を赤らめるだろうけれど、毎日だって何回だって言おう。
「佐助くん…もう、そんなしょっちゅう言わなくても…ばかぁ」
舞さんは軽く俺の肩を叩いてくるけれど、それは照れによるものだってわかるよ。
「いや、会う度に言わないと、その次会った時にもっと言いたくなるんだ」
俺が真顔で言うと、舞さんは目をぱちくりさせ、益々顔を赤くする。
「そ、そんなに言わなくても…その…佐助くんの気持ちはわかったから…っ」
恥ずかしがるのはわかるけれど、俺は毎日きみへ気持ちを伝えたい。
「でも毎日でも言わないと、俺のきみへの気持ちが破裂しそうなんだ」
「…っ、わ、わかったよ…佐助くんの言葉は恥ずかしいけれど嬉しいもん…」
照れているのがわかって、舞さんが可愛くてならないな。
「照れるのはわかるけど…」
俺がふと、気付いて口を開くと、舞さんはこちらを顔を赤くしたまま見る。
「その照れてる可愛い顔、他の人にも見せてない…よね?」
「…え?」
俺はめがねのつるを軽く直しながら再度言う。