<イケメン戦国ショートストーリー集>戦国の見える蒼穹
第171章 いつもとちがう、あなた ― 姫&蘭丸 ―
私は蘭丸くんの最後の言葉に、どきりと胸が鳴る。
「…らん、まる、く…ん…」
蘭丸くんの顔が近付いて、綺麗な形の唇が私の唇に重なる。
「ん…ぁ…」
唇を離して、私の顔を見つめる。
「舞様、可愛い…もっと可愛い姿、俺だけに見せて欲しいな」
蘭丸くんはそう言うと、私を抱き締め口付けをもう一度しながら、私を畳に押し倒す。
口付けながらするすると着物を暴いていき、私の胸元へ手を差しいれてくる。
「舞様、綺麗…俺だけの舞様…」
熱に浮かされたような蘭丸くんの言葉に、私のからだは熱を帯び、蘭丸くんが動かす手の位置によって、私の両足は何かを求めて擦り合わせてしまうのを、蘭丸くんに見付けられてしまう。
「舞様…そんなに足を動かして…俺を待ってくれてるんだね…」
蘭丸くんの可愛い声が深くなり、いつもの蘭丸くんと違う、おとこの蘭丸くんが目の前にいる。
「もっと俺だけの姿、見せてね?」
蘭丸くんの手が私を、いつもの私ではない私に変える。
「…可愛い…舞様、綺麗だ…」
私のくねらせるからだに蘭丸くんは嬉しそうに笑んで、自身も私と共に悦びを得て、蘭丸くんと私の一夜はめいっぱい堕ちていった…
<終>