<イケメン戦国ショートストーリー集>戦国の見える蒼穹
第166章 囁く愛の言葉 ― 三成&姫 ―
「…良いに決まってるでしょう…それに…」
「それに?」
「今日、何の日か知ってる?」
「今日、ですか…あ、もしかして?」
「…お誕生日おめでとう、三成くん」
舞様の両腕が私の首元に周り、私は舞様にぎゅうと抱き締められました。
「…舞様…では貴女を誕生日祝いとして、いただいて良いですね…」
私も舞様を抱き締めながら口を開くと、舞様は小さく頷かれました。
「ありがとうございます。では一番の誕生日祝いをいただきましょう」
私はそのまま舞様を抱き上がると、舞様のお部屋に入り、既に敷いてあった褥へ舞様を下ろします。
「…すっかり忘れていた誕生日…舞様が祝ってくださって嬉しいです」
舞様へ覆いかぶさり、舞様へ口付けを降らせると、甘い吐息がこぼれます。
ゆっくりと帯を解き、着物を乱してゆくと、現れる白い肌が私を扇情的に求めているような気がしてなりません。
「愛してます、舞様。これからもずっと一緒にいてくださいね」
「…もちろんだよ、三成くん…私も…愛してる…」
私の口付けとそっと触れる手の動きによって、私の首に巻かれた舞様の両腕のちからが抜け、舞様のからだの横へ落ち、褥をぎゅうと掴むのが見えますが、私の愛をする動きは止められず、そして…私達は同じ動きをして高まる愛をむさぼっていきます…
<終>