<イケメン戦国ショートストーリー集>戦国の見える蒼穹
第159章 熱をはらむ ― 秀吉&姫 ―
舞は、俺が触れる場所から身悶えして、そんな姿も婀娜っぽくて可愛くて仕方ない。
俺は狂おしく、汗ばむ舞のからだを撫でつつ、唇で敏感なところに触れてゆく。
「ひで、よし、さん…あつい、ね…」
額に汗を浮き上がらせて、舞はふわりと微笑む。
「暑い時は汗をかくに限るんだ。ほら、もっとおまえのからだ、熱くするぞ」
「…っ、そこ…は…っ」
俺が触れる先は、舞が気持ちよくなる、俺だけの知る秘密の場所。
もっと熱くなって、もっと、俺に感じろ、舞。
暑い夏に二人で肌を合わせて、俺達だけの楽園を見付けるんだ。
艶めかしいおまえの姿は、俺を益々猛らせ、俺を獰猛な一人のおとこに変える。
それは真夏の夜に表れる、短い夜の不思議な一夜に似て、幻のように俺を狂わせる。
「ひでよし、さん…熱いよ…」
舞が甘く、熱さに耐えられないように囁くが、俺は熱さを吹き飛ばすつもりで舞を益々熱くさせる。
「ほら…まだまだ、だろう…これなら、どうだ…まだ足りないだろう…」
俺の言葉でからだをくねらせる舞に、俺が反対にくらりとなりそうだ。
暑さを忘れる最後の仕上げは、やはり、俺の動きをおまえに伝えてやる事だ。
俺の動きに合わせて揺れる舞のからだは、立ち上る二人の汗を閉じ込め、卑猥な音を響かせて熱を発生させてゆき、やがて弾けて、熱を発散させる、だろう。
<終>