• テキストサイズ

<イケメン戦国ショートストーリー集>戦国の見える蒼穹

第159章 熱をはらむ ― 秀吉&姫 ―


舞は、俺が触れる場所から身悶えして、そんな姿も婀娜っぽくて可愛くて仕方ない。

俺は狂おしく、汗ばむ舞のからだを撫でつつ、唇で敏感なところに触れてゆく。

「ひで、よし、さん…あつい、ね…」

額に汗を浮き上がらせて、舞はふわりと微笑む。

「暑い時は汗をかくに限るんだ。ほら、もっとおまえのからだ、熱くするぞ」

「…っ、そこ…は…っ」

俺が触れる先は、舞が気持ちよくなる、俺だけの知る秘密の場所。

もっと熱くなって、もっと、俺に感じろ、舞。

暑い夏に二人で肌を合わせて、俺達だけの楽園を見付けるんだ。

艶めかしいおまえの姿は、俺を益々猛らせ、俺を獰猛な一人のおとこに変える。

それは真夏の夜に表れる、短い夜の不思議な一夜に似て、幻のように俺を狂わせる。

「ひでよし、さん…熱いよ…」

舞が甘く、熱さに耐えられないように囁くが、俺は熱さを吹き飛ばすつもりで舞を益々熱くさせる。

「ほら…まだまだ、だろう…これなら、どうだ…まだ足りないだろう…」

俺の言葉でからだをくねらせる舞に、俺が反対にくらりとなりそうだ。

暑さを忘れる最後の仕上げは、やはり、俺の動きをおまえに伝えてやる事だ。

俺の動きに合わせて揺れる舞のからだは、立ち上る二人の汗を閉じ込め、卑猥な音を響かせて熱を発生させてゆき、やがて弾けて、熱を発散させる、だろう。


<終>
/ 944ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp