<イケメン戦国ショートストーリー集>戦国の見える蒼穹
第149章 これからの時 ― 光秀&姫 ―
俺は部屋へ連れ込んだ舞の腰を抱き、顎をつかみ唇を寄せる。
「…俺におまえを寄越せ」
顔を近くに寄せて囁くと、途端に顔を赤くする舞。
「え…ちょっと、光秀、さん…」
俺は頬に口付けると、舞は「ん…」と小さいけれど甘い声をあげた。
「ほう、良い声を出すようだな」
俺がわざと話し掛け、続けて額や目元に口付け、そして唇にせず耳元へ口付けるとそのまま舌で首筋を舐めてみる。
「あ…うふ…ん」
柔らかく甘い声をあげる舞に、俺はもっと啼かせたくなる。
「ほう、もうそんなに蕩けているのか…意地悪しがいがあるな」
俺の手が帯を解き、舞の着物を乱し、舞が吐息をつく。
「光秀さん…口付け、して?」
舞が俺の首に両腕をからませ、俺の顔を近付ける。
「ああ、してやろう…」
舞の願い、叶えてやるが、その後、俺の意地悪に耐えてもらうぞ。
俺は内心ほくそ笑みながら、舞の唇へ自分の唇を押し当て、何度もついばむとやがて少し口が開くので、そこを狙って舌をねじこみ、口内を犯してゆく。
甘くて意地悪な時を、俺がたっぷり与えてやるから、舞、せいぜい期待するんだな。
<終>