<イケメン戦国ショートストーリー集>戦国の見える蒼穹
第14章 君の想い ― 佐助&姫 ―
なんと答えるべきか、言葉が見つからない。
すると、舞さんはからだを投げ出すように、俺に抱き着いてきた。
「舞さん、もしか、して、俺の事…」
思い当たる、舞さんの感情は、一つ、だけ。
「そうだよ。頼りにしていただけの友達から、いつの間にか好きになってたの」
舞さんは、抱き留めた俺の胸に、恥ずかしそうに顔をくっつけたまま話す。
俺は彼女を胸から引き離し、舞さんの顔を覗き込む。
「俺の事、好きって言ってくれる、んだ…」
「そ…そう、だよ。好き、なの」
真っ赤になって俺に告白してくれる舞さんが愛おしい。
舞さんの顎をすくい、俺は思わず口付けをしてしまう。
「さすけ、くん…」
甘い表情を見せる舞さん…こんな淫らな表情は見た事ない。
「俺も男だよ?そんな可愛い顔、見せられたら堪らないな」
「…っ、いい、よ…佐助くん、なら…」
そう。じゃあ。舞さんの許可が出たから、君に、俺の全てをさらけ出そう。
俺は舞さんの着物の帯を解き、そっとそのからだを横たえる。
着物を暴き、白い柔肌を俺でいっぱいにし、舞さんを俺の色に染めてしまおう。
<終>