<イケメン戦国ショートストーリー集>戦国の見える蒼穹
第135章 旅の御褒美 ― 政宗&姫 ―
「まさ、むね…っ」
驚いた舞は両手で口を覆うが、俺はその両手を片手で押さえつけ、更に深く口付けした。
「ん…ん…っ」
俺は舞を強く抱き締め、舞が動けないようにし、着物の肩口をひっぱり、肩を露出させ少し現れた胸元に手を差し込んで触れる。
「ん、はぁ…駄目…まさ、むね…」
唇を離すと、息を荒げた舞の拒否する声がするが、俺は低く耳元で囁く。
「御褒美、くれるんだろう?」
俺の声に舞はからだをぴくりとしならせ、潤んだ瞳と口付けで荒らした息を吐きながら俺をにらむ。
「だからって…こんなの…」
「嫌か?俺では駄目なのか?俺はおまえが可愛くて好きで欲しくてならない」
俺の性急な言葉に目を見開く舞だが、間を置いて俺の背中に両手を回してきた。
「嬉しい…政宗…その言葉、本当だよね?」
「嘘を俺が言うか?俺を信じて、俺と共に来い」
「うん、どこでも行くよ、政宗と一緒に居たい」
ああ、何て可愛い事を言うんだと俺は思いながら、舞に再度口付けし、はだけた着物を更に乱れさせ、舞の俺しか見られない姿を堪能し、舞に惑溺していく。
間もなく安土は平定され、俺は仙台へ戻るから、その時は一緒に青葉城へ連れて行って、何がなんでも離さないから覚悟しておけよ?
<終>