<イケメン戦国ショートストーリー集>戦国の見える蒼穹
第133章 たぶらかす ― 光秀&姫 ―
まさかそんな事を言われるとは思っていなかったらしい、動揺する舞に俺はどうでるかと期待する。
「わかり、ました。光秀さんをたぶらかして、私なしではいられないようにします」
ほう、よく言った。では、してみせるが良い。
俺は舞の部屋へ連れて行かれ、舞は俺の着物を脱がしにかかる。
俺の上半身の裸体が表れると、舞はこくりと喉をならした。
俺のからだに唇を這わせ、時々吸い付く舞の片手は、俺の中心に触れようとしていた。
早速そうくるか、しかし、そう簡単にここに触れては楽しみが無くなるな。
俺は俺に触れようとする舞より早く、舞の着物の帯を解く。
「あ、光秀さん…」
まずはおまえを俺が楽しませてやろう。
おまえが俺に溺れて悦ぶ姿を、俺だけに見せるが良い。
俺のやる事に敏感に反応する舞は、俺をたぶらかすと言ったにもかかわらず、俺にたぶらかされる事になる。
その姿はいつもの舞とは違い、妖艶さを前面に出し、俺だけでなくその姿を見たおとこ達全てを惑わせるような色香を放ち、俺はそのあどけない色気に自分を見失いそうになりながら、舞を導いて、俺を沈めてゆく。
「俺を愉しませられそうか?」
俺の問いに舞は顔を赤くして、「いじわる…」と柔らかく睨んで答える姿に、俺は益々舞を快楽へ共に連れて行く事とし、たぶらかすのはまた後にしてもらおうと決めた。
<終>