• テキストサイズ

<イケメン戦国ショートストーリー集>戦国の見える蒼穹

第120章 人生は航海 ― 姫&三成 ―


「はい、ただいま戻りました、舞様」

そうして、貴方は私の涙を指で拭ってくれる。

久し振りの二人きりの夜は、私にはときめきのひとときになるよ。

貴方の体温、貴方の吐息、貴方の重み、全て私だけのもの。

貴方を感じて、私は涙を浮かべて、悦びの世界へ飛び立つの。

そんな私を貴方は見下して、甘い微笑みを浮かべて抱き締めてくれる。

「愛してます、舞様」

私もだよ、貴方よりきっと、私のほうがもっと貴方を愛してる。

月の光が私達をそっと照らしているけれど、二人の世界に入り込んでいるから、光と時の移動は気にならないの。

時は留められないから、今を愛し合う、私と貴方。

「舞様、その声、他の人に聞かせたら駄目ですよ?」

私が醸し出す甘く切ない声に、貴方はやるせなくなり、私を更に求めるの。

いいよ、大好きな貴方に、私をもっとあげる。

そんな貴方に私はいつでも恋して、紫の瞳に囚われ抜けられなくなるわ。

「私も舞様に囚われてますよ?」

同じだね、大好きだよ、三成くん。

だから私と、生涯という人生の旅をしようね。


<終>
/ 944ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp