<イケメン戦国ショートストーリー集>戦国の見える蒼穹
第115章 表裏一体 ― 姫&三成 ―
裏と表があるように、私にも貴方に見せない顔が有るの。
「…あ…っ…もう…」
二人の愛の行為が区切りをつきそうで、私はからだの中にいる三成くんを締め付ける。
「う…あ…すごい…締め付けられる…」
三成くんはそう言って、私の中に欲を放つ。
いいわ、私の中に放たれた欲は、今は行き場が無くて、やがて流れてしまうもの。
「舞様…いつも思いますが、本当に何て締め付けがすごいのでしょう…私は貴女が絶頂にいかれる度に耐えられなくなってしまいます」
「ふふ…三成くんがそこまで連れていってくれるからでしょう?」
私は情事後に抱き締められて、三成くんに口付ける。
三成くんは私からの口付けにうっとりと、紫の瞳に私だけを映してくれるわ。
でも、三成くん、ごめんね、私の瞳は貴方だけを映さないの。
「あ…激し…っ、もっと、欲し、い…」
別の日、私は別なおとこに組み敷かれ、もっと欲しいと喘いでいた。
そう、三成くんの穏やかな行為だけじゃ足りなくて、激しさを求めて私は、別なおとこと交渉を持っている。
「まさ、むねぇ…すっごく、良いよ…」