<イケメン戦国ショートストーリー集>戦国の見える蒼穹
第93章 夜明けはまだ ― 政宗&姫 ―
口付けられ、舞は反対に意識がはっきりしたらしい。
「どうしたの、まだ早いでしょう…こんな早くに目覚めて…」
「どうしたんだろうな?おまえを抱き足りないのかもしれないかもな」
俺がにやりとすると、舞は俺の目を手で覆ってきた。
「もう!そんな冗談言ってないで、もう少し眠りなさいよ!」
俺は、ははっ、と笑った。
「眠るのは勿体ないかもしれないな。それならおまえを抱いていたい」
俺の先程、舞の頭を撫でた手は、そのまま舞の背中へ滑らせ、背中を上下に撫でる。
そうすると舞の感じるところに触れるらしく、すぐ甘い声が漏れてくる。
「…あ…ん…だめ、政宗ぇ…」
あーあ、そんな声出されたら、こっちがたまんねぇな。
「おい、こら、そんな声出されたら、我慢出来なくなるだろう?」
もう、駄目だ。
俺は舞に覆いかぶさり、角度を何度も変えて口付けをする。
結局、その気になった舞も俺の首に両腕を回してきて、俺が動きやすいようにしてきてるのだから可愛いものだ。
俺達の朝はまだ早く、俺の愛しい舞は腕の中で感じて蠢き、俺はその姿を見て欲望をまた貫かせる事となった。
<終>