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<イケメン戦国ショートストーリー集>戦国の見える蒼穹

第90章 仲間から ― 佐助&姫 ―


嫌がられるかと思っていたけれど、反して舞さんは黙って俺にからだを預けてくれる。

舞さんはそして、大胆な行動に出た。

俺の首に両手を回し、俺に、キスをしてきた。

何度も何度も唇が触れあい、俺はたまらなくなってそのうち舞さんの唇を舌でこじ開け、舞さんの口内を舐め回すと、舞さんはますます両手でちからを込めて俺に抱き着いてきた。

俺もそんな舞さんの柔らかい小さなからだを締め付けるように抱くと、唇を離した舞さんがうっとりとした眼差しで俺を見上げた。

「佐助くん…好きなの。現代人仲間じゃなくて、私にはそれ以上の人なの」

仲間以上の仲にはなれないと思っていたから、舞さんの言葉はとてつもなく俺には嬉しい言葉だ。

「俺も、仲間以上になりたいと思っていた…良いんだね、舞さん?」

俺もじっと舞さんを見つめると、舞さんは色っぽい艶やかな目線を俺に送る。

ああ、そんな目で俺を見ちゃ駄目だ。

俺だっておとこなんだから、我慢出来なくなるだろう?

俺の視線に気付いたのか、舞さんは少し下を向いて小さな声で、俺に「ばか」と可愛く言ってきた。

やがて、俺達は二人きりになれるところで、存分に愛を語らう。

仲間から恋仲へ、ふとした事で揺れる俺と舞さんのからだと心。

そうだな、俺の誕生日は、今年が一番幸せな日になったんだ。


<終>
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