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<イケメン戦国ショートストーリー集>戦国の見える蒼穹

第81章 身体が基本 ― 政宗&姫 ―


ま、その時は料理を教えるだけじゃ済まないけれどな。

重箱の他の料理も口にしながら、美味しい、美味しいと喜ぶ舞。

いろいろな愛の形があるだろうけれど、俺の形は料理からだ。

何をするにも身体が基本だから、食はきちんとしていなきゃいけないのが俺の信上。

それに身体がしっかりしていないと、何をするにも楽しめないだろう?

俺の言葉に舞は赤くなって、箸を置いて言う。

「政宗、何か言い方が厭らしいよ?」

「ああ、わかってるじゃないか、舞。俺は舞がそれを空にしたら、どこから口付けようか、今から考えてるんだがな」

「な、何、考えてるのよ!もう、政宗ったら…」

また箸を手にし、俺にそっぽを向いて重箱の中をそれでも空にしていく舞。

何だかんだ言っても、俺に口付けされたいらしい。

俺はふ、と笑って、後は黙って舞が食べ終わるのを待っていた。

どこから口付けようか、決まっているだろう、唇からもらおう。

唇からどんな甘い吐息が漏れるのか、俺は堪能しよう。

それから舞の着物の中に隠れた柔肌を、食事代わりに俺は味わおう。

かたんと音がし、舞が食べ終え、重箱と箸を片付けていた。

さぁ、今度は俺が舞を味わう番だ。

長い夜に余すところなく味わい、舞を食べ尽くす事にするのさ。


<終>
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