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<イケメン戦国ショートストーリー集>戦国の見える蒼穹

第76章 甘い誕生日 ― 秀吉&姫 ―


信長様からいただいた古い別邸を、信長様自ら修繕していただき、綺麗になったその邸で、舞と二人で一夜を過ごせる事になった。

「秀吉さん、お誕生日おめでとう。二人で過ごせて、嬉しいよ」

舞が支度してくれた夕餉の膳を前にして、舞が祝ってくれた。

「ありがとう」

俺は礼を言い、そして二人で箸を取り、夕餉を摂る。

「舞、料理の腕があがったな」

初めて口にした物より、格段に料理の腕をあげた舞を褒めると、嬉しそうに言う。

「うん、政宗にだいぶ指導してもらったんだよ」

ああ、知ってる。政宗からこっそり、舞が俺の為に料理を習い、腕を磨いているって聞いていたんだ。

「俺の為にがんばってくれたんだな。ありがとうな、嬉しいよ」

俺の言葉に、舞は嬉しそうに満面の笑顔になり、魚の焼き物に手を付け始めた。

ああ、ほぐしかたがいまいち上手く出来ないようだな。

俺はつい構いたくなって、その焼き物の皿をこちらへ寄越すように言う。

「俺がほぐそう。舞の喉に骨がささったらいけないからな」

「え、いいよ、これくらい出来るよ」

出来ると言い切る舞に、俺は甘やかさせなさい、と言う。
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