<イケメン戦国ショートストーリー集>戦国の見える蒼穹
第49章 愛を導く ― 三成&姫 ―
舞様が湖を見て喜ばれますが、舞様のほうがうんとお美しいですよ。
私がそれを言ったところ、舞様は真っ赤になってそんな事言わないで恥ずかしい、と横を向いてしまいました。
どうしてでしょう、本当の事なのに。
私は舞様の頬に触れ、こちらを強引に向かせました。
「私は嘘は言いません。舞様、貴女の顔をもっと見ていたいです」
じっと私が舞様のお顔を見ていた為、舞様はあらぬ方向を見ていて、挙動不審になられていました。
「舞様、私を見てはいただけませんか?」
私の言に舞様は恥ずかしそうになさり、私をようやく見てくださいました。
美しい舞様、もっと、貴女に触れたい、もっと貴女を知りたい。
そう思うのはやはり罪でしょうか…私はいつしか言葉に出してしまっていたようです。
「…も、もっと触れて欲しいっ…」
舞様からの突然の言葉に、私はぴくんと動けなくなってしまいました。
「私をもっと三成くんに知ってもらいたい…の…っ」
ああ、そうなのですね、私と同じ想いをお持ちだったなんて。
私は嬉しくて、舞様の両頬を自分の両手ではさみ、何度も口付けました。
今宵は二人で愛を求めにいきましょう、ね、舞様。
私が貴女を快楽という愛へお導きいたしましょう。
<終>