第21章 『勝敗』 ※R-18
「あぁぁ……!」
奥に当たった衝撃で背中が反り返り……
力がふっと抜けて、
上体を褥に突っ伏すと。
壷内ではゆるゆると律動が始まり……
蜜が太腿の内側を流れ落ちていく。
「は…っ、ん…あぁ……」
「ふーん……意外と締まりは悪くねぇ」
奴は品定めするかのように出しては入れ、出しては入れを繰り返す。
“意外と”って……余計な一言なんだけど。
ああでも……
なんて心地良い圧迫感ーーー。
肌がジリジリと火照り、興奮が渦巻く。
そうしていると、
次第に律動が早まっていき……
「あっ!あっ!あぁっ!」
内壁を猛々しく擦られ、
身体を強く揺さぶられ……
襲いかかる振動と快感。
ぬちゃっ、ぬちゃ、と厭らしい音は耳をも犯す。
敷布をぎゅっと握り締め必死に受け止めながらも、あられもない嬌声はひっきりなしに宙を舞っていた。
「……すげえ溢れてるな。いいだろ、これ……
ーーーもっと良くしてやるよ」
荒い息遣いのなか笑みを携えた政宗は、
とめどなく沸き漏れる蓮の蜜壷に向かって腰を押し上げ滾りを叩き入れる。
見下ろすその身体からも、己の身体からもーーー滲んだ汗がぶつかる度に混じり合うさまを、ジッと青の隻眼で眺めていた。
「あぁっ!ひっ、あっ!良い……気持ち、良いっ……ぁああっ!!」
「はぁ…はぁ…
……だろ?負けを認めて果てちまえよ」
「なに…それ……あっ、あぁっ……!
……ムカつく……っ」
調子に乗らないで。
この私が相手に主導権を握られて、
こんな犬みたいな体制でイカされるなんてまっぴらごめんだ。
ーーー冗談じゃない。
「………っ」
心の中とは裏腹に悦ぶ蜜壷ーーー
だが、気力を振り絞り
褥についていた膝をグッと前へ進め、奴の手を払い除けると滾りを抜いた。