第2章 二度目の人生
自分だって女子だったら同じような反応をしたかもしれない。
だけど、それは許されない。
泣きそうになるのを必死で我慢する。
これだけでも十分だろうと言い聞かせる。
こんな有り得ない事が現実に起こっているんだ、それだけで十分だと思うべきだ。
「あ、さっきの、同じクラスなんだ・・・・宜しく」
「ッ・・・よっ宜しく」
まさか声をかけてくれるなんて思わなかった。
すっと伸ばされた手を慌てて掴む。
触れた温もりそれを感じた瞬間に泣きそうになり、すぐに手を話して教室から出た。
急いで近くにあった男子トイレの個室に入る。
零れ落ちる涙。
声を出さないように泣くだけで精一杯だった。
これが彼と自分の始まりの日だった。