第10章 好意
捕まれる手を反射的に振り払ってしまい慌てて弁解しようとするとギュッと抱きしめられる。
「違う!!ごめんッ泣かしたい訳じゃないッただ俺・・・変かもしれないけど、お前に優仁にキスしたくなるんだよ。意味なんて理由なんて俺もわかんねーけど、でも、したくなるんだ」
「ッ!!」
「嫌だったらごめんッ」
「違う」
「へ?」
「違う、わ・・・僕も嫌じゃないッ・・・嫌じゃないからッ・・」
「優仁」
意味なんてないなんて返答よりもまったく良い答えをもらえた。
意味も理由もわからないとあやふやな言葉、だけど、したくなると言われた。
私に触れたいと、男の私に触れたいと思ってくれた、それだけで涙が止まらないくらい嬉しい回答だった。
「もっかいしていい?」
「・・・・うん」
三度の目のキス。
それは、二人がハッキリとすると決めてしたキス。
泣きながら見つめあい笑う。