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夢恋

第8章 First kiss



 自分でも止められない衝動。


 「優仁」
 「・・・・?」
 「キス初めてだよな?」
 「え?・・・智君?」
 「答えて?初めてだよな?」
 「う、うん・・・したこと・・・ないよ」
 「俺も無い」
 「うん、前・・・言ってたね」
 「・・・・さっきのスゲー嫌だった」
 「!!」
 「優仁が変なヤツとキスするなんて、絶対に嫌だった」
 「ごっごめんなさいッ」
 「違う、違うよ。謝って欲しい訳じゃない。優仁は何も悪くないから・・・・・謝るのは俺のほう」
 「え?」


 そう言ってキョトンしている優仁の顔に自分の顔を近づける。
 驚いたようにこちらを見ている優仁の顔。
 不思議な気持ちだった。


 同じ男なのに。
 自分と変わらない男なのに。


 目の前にいる優仁の顔、こんなに近くで見ても嫌悪感どころか、むしろ・・・凄く、大切で。

 きっとこれが愛おしいと言う気持ちなのだろう。

 今日はいろんな事を知った気がする。
 他人に対して激しい怒りを感じる事、人を愛しいと感じる事。
 全部、優仁といると知っていく感情。


 「さっ智君ッ」
 「優仁、俺の初めてあげるからさ、優仁の初めて俺に頂戴」
 「えっ?・・・・ンッ!?」


 そっと触れる。
 目の前の優仁は驚いたようにこちらを見てる。
 それが何だか可笑しくてそっと抱きしめて目を閉じる。

 ただ、触れているだけの行為だ思ってた。
 ドラマやアニメ、漫画でみたその行為は、実際にしてみると認識が変わる。
 心臓がドキドキとする。
 目の前にいる相手を大切に思う。

 それが何を意味するのか今はまだわからないけど。
 だけど。
 ずっと一緒にいたいと思った。
 守ってやりたいと思った。


 「・・・戻るか」
 「え!?あっう、うんッ・・・え!?あ?ええ?」
 「ハハッ」


 唇を離すと何となく離しがたい気がしたのは気のせいではないだろう。
 何となく照れくさくて、誤魔化すように立ち上がれば優仁は顔を真っ赤にしてつられて立ち上がる。
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