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夢恋

第7章 Happenin



 ヒロイン視点


 「あーーーー!!お前等浴衣とか、マジずりー」
 「二人共格好良い!!」


 そう言われて改めて隣に立つ大野君を見るけど本当にカッコイイし似合ってる。
 ずっと思ったけど、彼のグループカラーが青だからと言う訳じゃないけど、青とか黒とか赤とか本当に似合う。
 女子が騒ぐのも納得だ。
 本当なら自分もそんな彼女達に混じって賞賛したい。
 だけど、過度にするのは当然同姓なら可笑しい。

 「そろそろ移動しようぜ」
 「そうしよう!」

 長友君の一言で集まったメンバーが移動する。
 チラッと見れば彼の隣には可愛い浴衣を着たクラスメートの女子。
 何となく二人が並んで歩いているのがお似合いに見えた。

 「ねぇ藤原君」
 「え!あ、なに?」
 「その、この間は・・・ごめんなさい」
 「何か謝られるような事あったっけ?」
 「・・・プールの時、私藤原君の事叩いちゃったからッ」
 「あー・・・・気にしないで」
 「けど、ケガさせちゃったし」

 そう言って泣きそうな顔で俯く木村さんにどうしたものかと考える。
 あの日、手当てをしてくれた大野君の機嫌は良いとは言えなかった。
 一言も話さなくなったし騒ぎを起こした女子達と一緒にいるのも嫌だなんて言い出して、結局すぐに解散となった。

 普段ならそんな事言わない人なのに、あの時だけはどうも様子がおかしかったと思う。

 「本当にごめんなさいッ!」
 「ちょっ、いいよ!!頭上げて!君にそんな事させてる方が僕は辛いよ」
 「え?」
 「本当にたいした事なかったし、むしろ、あれ位避けろよって感じだったし」
 「藤原君」
 「ね?もういいからさ、ほら、せっかくのお祭なんだし楽しまないと!」
 「ありがとう!」

 そう言ってやっと笑ってくれた木村さんにホッとした。
 どうもこのメンバー・・・否、同年代になる子達を泣かせると子供を泣かせているような罪悪感を感じる。
 どう男として接したらいいのかなんてまったくわからないから本当に苦手だ。

 自分のちょっとした態度で泣かせてしまう事があるのだと思うと怖くて近づく事も躊躇してしまう。


 「この変がいいんじゃないか?」
 「おお!穴場じゃね?」
 「あ、これ敷こう?お祖父ちゃんが用意してくれたんだ」
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