第5章 夏の思い出
「えっと、どうしてこうなった?」
「さっさぁ?」
翌日、プールに支度をして結局あの後、家に泊まった大野君と一緒に待ち合わせ場所に行き参加者達に合流して楽しくプールの時間が始まった筈だった。
最初は本当に楽しく遊んでいたのに、流れが変わったのは遊び始めて一時間もした頃だった。
「あ、藤原君、偶然だね」
「え?あ・・・・」
声をかけてきたのは3年の庄次先輩とその友達5人。
ぶっちゃけると女子に興味が無い。
中身が女子なのに女子に興味なんてもてる訳がない。
身体が男でも、その女子がどんなに可愛い子でも綺麗な子でも、精神が女なら意味をなさない事柄だろう。
だからだろうか、長友君がその名前を呼ぶまで三年の女子の名前なんて出てこなかった。
「一人?」
「いえ、その・・・クラスメート達と来てます」
「そうなんだ、あのね、良かったら私達も一緒してもいいかな?」
「え?」
いやどうなんだろうと思う。
3年が1年の輪に入ってくるのも凄いけど、入ろうと考えるこの人達も凄い。
「ちょっと先輩達、今日は私達クラスメート達で来てるんですけど」
「はぁ?1年が何その口の利き方!」
と始まった言い合いはドンドン白熱して言った。
その真ん中で挟まる感じになった自分は正直簡便してくれって感じ。
騒ぎを聞いて集まってきた大野君達の方へ思わず移動してそれを見ていて冒頭へと繋がる。
「うわぁ、すげー注目集めてる」
「ゲッまじだ・・・・」
大橋君に言われて周囲を見れば確かにかなり注目を集めていた。
隣で同じようそれを見ていた大野君の顔には来た事を後悔しているともろに顔に出ている。
「どうしよう」
「どうしよったてよ・・・・仕方ねぇな」
「おお、大橋がんばれ」
ポリポリと頭をかきながら言い合いをしている女子に近づく大橋君。
「まあまあ皆さん落ち着いて」
「「引っ込んでろっ!!!」」
「はいっ!!」
「「「「「ダメじゃん・・・・・」」」」」
瞬殺された大橋君を見て思わず全員が同じ言葉を口にした。
掴みあいまで始まりこれはいよいよ止めないとと思った。
せっかく大野君ときた初めてのプール。
出来るコトならまだ一緒に遊びたい。
たぶんだけど、自分のせい?かもしれないしと。