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夢恋

第5章 夏の思い出



 一緒にいてわかった事がある。
 優仁は恋や恋愛の話、他人の事ならば平気なんだろうけど、自分の事になると苦手なんだろう。
 否、もしかしたら拒絶すらしているのかもしれないと思う。


 だけど、それが悪いなんて言えないし優仁そうならそれに触れないようにしようと思った。
 ソレはいつか変わるかもしれないし、今がそうなだけかもしれないから。


 「ってかさ、腹減ったー」
 「あ、うん、僕もそれ思った」
 「あー確かに、どっか寄ってく?」
 「俺パス、今月ピンチだ」
 「またかよ長友」
 「うっせーよ、んじゃあ解散するか、明日な!」
 「はええよ、たくっ。んじゃあ二人ともまたな」
 「「おう、うん」」

 騒がしかった二人がいなくなって静かになる。
 ゆっくりと歩いているとチラッとこちらを見る優仁。

 「ん?」
 「ううん、ありがとう」
 「なにが?」
 「何でもない、智君今日どうする?」
 「行くし!かぁちゃん仕事で昼自分で作らないとだからさ」
 「そっか」


 言われたお礼をとぼけて見たけどやっぱり自分の感は間違いではないみたいだ。
 何となくこんな感覚なんだろうかと不意に思う。
 優仁はよくこんな感じで俺の時も気が付かないうちにフォローしてくれてる事がある。
 その時はもちろん気が付かないんだけど、後から考えてアレそうだったかもとか思い当たる。

 何となく分かるんだろうな、困ってるとか嫌がってるとかそう言うのが。

 そして思う。

 ずっと、今みたいにもっとちゃんと気づきたいと。

 優仁の出すSOSはたぶん、自分と違って分かり辛い。
 それを出来るだけ見落としたくないとそう思う。
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