第4章 止まらない涙
一瞬の沈黙。
やっぱり自分では駄目かとそう思って話を区切ろうとした時、聞こえてきた声に思わず飛び起きる。
慌てて真っ暗な部屋の中、手探りで電気をつけて優仁を見て絶句する。
「なんでッ・・・泣いて・・・」
ボロボロと大粒の涙を流しながら優仁は泣いていた。
何が悲しいのかわからない、どうしたらいいのかもわからない。
こんな時に何をしたら正解なのかまったく分からなくて夢中でその身体を抱きしめた。
「泣くなよッ!!ゴメンッ俺が変な事聞いたからッ」
「違ッ・・・違うッ・・・わ・・僕がッ悪いからッ」
「何で!?優仁何も悪くないッ!」
そう言って必死に背中を撫でた。
聞こえてくる嗚咽が堪らなくて、必死に抱きしめた。
初めて見た。
何時も笑ってる優仁しか見たことがなかった。
他人の泣き顔がこんなに苦しい気持ちになるなんて思いもしなかった。
「離れたくないッ」
「え?」
「智君とッ・・・離れたくないッ」
「なっなんでッ!離れねぇし!!」
何が理由かわからないけど、それが自分と離れたくないと言う理由だったと言うなら自分の中で次にするべき事が自然と出た。
バッと身体を話して目を見て話す。
「俺達親友だろッ!?優仁もそう思ってくれてるよな!?」
「ウンッ」
「だったら!!離れねぇよ!!」
そう言うとコクコクと頷いてくれた。
暫く泣いている優仁の背中を撫で続けている聞こえてきた寝息。
疲れたのかとそっとその身体を寝かせようとしてギョッとした。
フワリと揺れる長い髪、眠っているその顔は優仁なのに何時もみている顔よりはずっと大人っぽくって。
支えている身体は細く胸元は自分と同じ性別ならばある筈のない膨らみ。
「えっ?」
思わず目を擦って再度確認すれば何時もの優仁の姿がそこにあった。
だけど、たった今みて触れていた感覚があまりにリアルに残っていて言葉を失う。
「何いまの・・・え?」
ドキドキとする心臓は有り得ないものをみたいせいなのか何なのかわからない。
だけど、その姿がハッキリと自分の脳裏に残っている。