第4章 止まらない涙
何コール目かに出た母親は事情説明すれば『また?』と、もう慣れたように呆れながらそう言うとばーちゃんに代わってくれと言う。
キッチンで夕飯の用意をしてくれていたばーちゃんに話をすれば笑いながら『はいはい』と言い電話を手に取った。
「なんだってお母さん?」
「どうせ泊まるつもりなんでしょ?だってさ、今ばーちゃんと話してる」
「・・・・・泊まるの?」
「ん?あ、嫌だったか?」
「う、ううん、そうじゃないよ、そこまでは考えてなかったから、その、ビックリしただけ」
「嫌なら帰るけど」
「嫌じゃないよ!!」
「おっおう、ならいいけど」
「あっ・・・ごめん、けど・・・・本当に嫌じゃないから」
あ、また。
一瞬見せたあの表情、だけどそれを誤魔化すように笑う。
俺は本当に優仁を親友だと思ってる。
出来るコトならその関係を続けていきたいと思ってる。
もう一戦バトンミントンをして夕飯を食べた後、風呂に入って予め置いて帰っていたパジャマに着替えて優仁の部屋と入る。
広いその部屋の中でゲームしたりイラストを描いたり楽しく過ごせばあっと言う間に時間は経つ。
用意されていた布団を二つ並べて床に敷く。
優仁は専用のベットがあるのに、俺が泊まりに来ると決まって同じように布団を敷いて寝る。
フカフカの布団に入り電気を消すと静かになる室内。
「優仁寝た?」
「・・・・・起きてるよ」
「あのさ」
「なに?」
聞いてもいいのか迷う。
だけど、知らないでいたくないとも思う。
このままにして、後で何となく取り返しの付かない事になるような気がして仕方がない。
「優仁何か悩んでる事がある?」
「な・・・なんで?」
「何となく・・・・そう思うから」
「・・・・・何もないよ」
優仁が嘘をつく理由がわからない。
だけど、それは自分には言いたくないと言われてる気がして胸が痛む。
「俺には言えない?」
「・・何も無いって」
「嘘だ」
「ッ!」
「優仁、言って欲しい・・・・俺は、優仁の事・・・そのっ・・・親友だって思ってる」
「!?」
「だから、優仁が何か悩んでるなら・・・力になりたい」