第1章 再出発の前奏曲
「終ーーーー了!」
終了の合図が響き渡る。
『あれ、もう終わり?』
爆「チッ」
と、時間も忘れるほど私たちは集中していたらしい。
爆「おい、お前いくつ稼いだ?!」
『えっ、特には…覚えてないかなー…。』
爆「あああん?!てめぇ!そんなんじゃ競う意味ねぇじゃねぇか!」
『えー、もともとそっちが競ってただけじゃん。』
と、会話をしていると、なぜか周りが遠巻きに私たちのことを見ている。
『ちょっと、私たち、悪目立ちしてない…?』
爆「ああ?目立って上等!俺はトップヒーローになる男よ!」
いや、そういう問題じゃないと思うんだけど…。
と、こちらの意図を全く汲み取ろうとしない彼を見つめながら思ったのだった。