第5章 夢への交響曲
至る所で爆発音が響く。みんな、ごめん。私が地雷をならないようにさせてるばかりに…。
爆「はっはぁ、俺は―――――関係ねぇ!!!」
なんて、考えていると後ろから爆豪が個性を使って猛追してきた。
爆「てめぇら二人、ぶっ殺してやる!」
マ「ここで先頭がかわったーーーーーー!喜べ、マスメディア!お前ら好みの展開だああああ!!!!!」
爆豪が私たちを、轟君を追い抜いてトップに躍り出た。
『くっそ…!何よ、あいつ!!』
悔しいはずなのに、心から楽しんでいる。楽しい、心が躍る。もっとだ。もっと!
心が躍る。思いが増長する。止まりかけていた足が、また再び動き出す。
歌が、思いが、言葉が、止まらない。
私は自分でもわかるくらい笑顔になる。
『私はこんなところで終わらない!!!』
轟「っ!笑って…?!」
爆「はっ!来るなら来いよ!打ちのめしてやる!!!」
マ「おおっと!ここで1-A優雅崎も負けじと食い下がるうう!後続もスパートかけてきた!だが引っ張り合いながらも、先頭3人がリードかぁ?!」
と、プレゼントマイクがそう実況したその直後。
―――――ボオオオオオオン!!!
後方で大爆発音がした。
マ「後方で大爆発?!なんだ、あの威力!偶然か故意か―――――緑谷が爆風で猛追――――――?!」
『いっくん?!』
大爆発によって発生された爆風で板のようなのに乗っていっくんが猛追をかけてきた。
マ「っつーか…抜いたあああ!!」
いっくんが爆風を利用して二人を追い抜くと、すぐさま二人とも妨害に入る。
が、いっくんが板のようなものを地面に向かって振りかざすと、地面埋められた地雷が反応。
――――――ボオオオオン
これまた大爆発が発生し、爆風によっていっくんが1位に躍り出た。
『いっくん…!すごい…!』
爆風にあおられながらも、私も地雷原をクリアしゴールを目指した。