第5章 夢への交響曲
爆豪や轟君の後を続いてゴールインすると、最初にゴールしたいっくんが目に入る。
マ「さあ続々とゴールインだ!順位などは後々まとめるからとりあえずお疲れ!」
『いっくん!お疲れさま!』
緑「歌!」
『よく最後の関門であんなやり方思いついたね!』
緑「うん、かっちゃんの個性から思いついたんだ!」
『なるほど!』
等と、話をしているとお茶子ちゃんと飯田君らが続々とゴールしてくる。
麗「デク君、歌ちゃん、すごいねぇ…!」
天「子の個性で後れを取るとは…やはりまだまだだ僕…俺は……」
緑「麗日さん、飯田君。」
『お疲れさま!』
麗「歌ちゃんの最初のスタートダッシュ、凄かった!デク君はトップだし!悔しいぞ、ちくしょー!」
いっくんと私を褒めると、いっくんのほうに顔を近づける。いっくんはというと…
緑「いやあ…」
頬をほんのり赤くしている。そしてそれを隠すように顔を腕で覆っている。
いっくん、思春期だなぁ…。
ミ「ようやく終了ね!それじゃあ結果をご覧なさい!」
そして、全員がゴールするとミッドナイトの一言で巨大パネルに結果が表示される。
ミ「予選通過は上位42名!残念ながら落ちちゃった人も安心しなさい!まだ見せ場は用意されてるわ!」
上位42名かー…結構削られたなー。
ミ「そして次からいよいよ本選よ!ここからは取材陣も白熱してくるよ!キバリなさい!」
ミッドナイト先生の言葉に全員の士気がぐっと上がる。そうこうしている内に次の種目発表へと移る。
ミ「さーて、第2種目よ!私は知ってるけど~~~~…。何かしら?!言ってるそばから…これよ!」
巨大パネルに表示されたのは『騎馬戦』。
その場にいた全員が、どよめく。
ミ「参加者は2~4人のチームを自由に組んで騎馬を作ってもらうわ!基本は普通の騎馬戦と同じルールだけど、一つ違うのが先ほどの結果に従い各自ポイントが振り当てられること!」
『ポイント…!』
つまりは組み合わせによって騎馬のポイントが違ってくるのかぁ…。
ミ「与えられるポイントは下から5ポイントずつ!そして…1位に与えられるポイントは……1000万!」
1000万。その言葉に、全員がいっくんのほうを見る。
緑「1000万?」
ミ「上位の奴ほど狙われる…下剋上サバイバルよ!」