第4章 胸に秘めし狂詩曲
【轟side】
その日の夜。俺は、自分の部屋で布団の上に仰向けになって今日の出来事を整理していた。
今日、歌の見舞いに行ってきた。案外元気そうで安心した。そして#ANME1#の本当の個性についても知ることができた。
そして忘れられないあいつの表情。
自分の個性を語る歌は、とてもつらそうに見えた。
無理して笑ってる感じがした。
そして、まだ何か隠している気がした。でもそれは無理に問い詰めたところで話してはくれなさそうだ。
轟「……何が、“みんなが離れていくのが怖かった”だ…。」
歌の過去に何があったのかはわからねぇ。あいつの口から語られるまでは無理に聞こうとは思わない。
少なくとも俺は、離れていくきはねぇから。…そう、明日にはちゃんと伝えよう。
歌の過去の出来事を周りが非難しようが俺はお前の味方だって、そう伝えよう。
そして俺の意識はゆっくりと落ちて行った。