第3章 激動の序章曲
親「オールマイトにせっかく与えたダメージが…。しかも、出入り口を抑えられた…。こりゃあ大ピンチだな…。」
爆「このうっかりヤローめ!やっぱり思った通りだ!靄上のワープゲートになれる箇所は限られている!その靄ゲートで実態部分を覆ってたんだろ?!そうだろ!!」
爆豪が靄男を押さえつけながら言い放つ
爆「全身靄の物理無効人生なら、“危ない”っつー発想はでねぇもんなぁ!!」
『爆豪…、あんたあの状況でそんな冷静な判断してたんだ…。』
爆「おい、どういう意味だうたバカ女」
『うたバカ女…!?』
ここでさらに言い返そうとしたら、爆豪が押さえつけていた靄男が動こうとした。「っと」と、爆豪がそれをさらに押さえつける。
爆「動くな!!怪しい動きをしたと、俺が判断したらすぐ爆破する!!」
切「ヒーローらしからぬ言動…。」
オ「優雅崎少女、ありがとう。助かったよ。」
オールマイトが体を軽く動かしながら、お礼を言う。
『応急処置程度にしかならないので、終わったら必ずリカバリーガールのところへ行ってくださいね』
オールマイトへの歌魂による応急処置を終え、ほっと一安心した。
親「攻略された上に全員ほぼ無傷…。しかも、今時珍しい治癒個性がこの場にいるとは…。
すごいなぁ、最近の子供は…。恥ずかしくなってくるぜ敵連合…。」
男は関心したような、落胆したような物言いをすると、次の指示を脳無と呼ばれる生物に飛ばす。
親「脳無、先に爆発小僧をやっつけろ。出入り口の奪還ができたあと歌い手少女を捕獲しろ。」
『っ?!』
親玉男に治癒個性だと勘違いされた上に、私を捕獲するような指示を出してきた。
轟「歌!!下がれ!」
轟君が私を自分の背中に隠すように前に出てくる。
すると、脳無はオールマイトにバックドロップされ、轟君の氷結によりぼろぼろとなったはずの体で再び立ち上がる。