第3章 激動の序章曲
どういうこと?!敵が学校に侵入してくるって…!
相沢先生は的確に指示を出す。そして、ひとしきり指示を出すと、敵の数が一番多いセントラル広間に飛び込んでいった。
そして、避難しようとしたときそれを阻むかのように黒い靄が私たちの前に立ちはだかる
靄「はじめまして、我々は敵連合(ヴィラン連合)。僭越ながら…このたびヒーローの巣窟、雄英高校に入らせて頂いたのは平和の象徴、オールマイトに、息絶えていただきたいと思ってのことでして」
黒い靄はひとりでにここへ来た目的を口にした。ただ、その目的は生徒にあるわけではなく、平和の象徴、絶対的象徴、オールマイトを殺しに来たらしい。
その言葉に、全員がどよめきを隠せない。
靄「本来ならばここにオールマイトがいらっしゃるはず…。ですが何か変更あったのでしょうか?まぁ…それとは関係なく、私の役目はこれ。」
ユラリと黒い靄が揺れると私たちに近づいてくる。それを13号がとめるより早く、爆豪と切島くん(だっけ)が攻撃を仕掛ける。
切「その前に俺たちにやられることは考えてなかったのか?!」
うまいこと攻撃は入ったはずなのに、相変わらずユラリと黒い靄は揺れるだけ。
靄「危ない危ない…。そう、生徒といえど、優秀な金の卵。」
13号「だめだ!二人とも、どきなさい!!」
13号がそう叫ぶが、時はすでに遅し。黒い靄は私たち何人か包み込んだ。
「歌!!」
誰かが私の名前を呼んだ。それがいっくんなのか爆豪なのか、はたまた轟君なのか、そんなこと考えている暇はなかった。