第2章 始まりのアレグロ
【爆豪side】
『ルダンジャール ロム マヤン』
「っ?!」
俺には、あいつがそう言っているのが聞こえた。その言葉は昔、2度聞いたことがある。
一度目は残酷な死を前にして
二度目は自分の生に嘆いた時に
三度目は…まさかのデクの涙かよっ………!
爆「ざっけんな、てめぇっ…!」
『”来ないで”』
殴りかかろうとしたときに、あいつが個性を使って俺の動きを止めた。
そのせいで指一本、言葉一言発することができない。
『”大丈夫だから”』
てめぇの大丈夫は、大丈夫じゃねぇだろうがっ…!
そう罵ってやりたいのに、言葉が出ない。否、発せられない。
俺を止めた状態でボールに自分に個性をかける。
そうすると、ボールは一回目の時よりも遠く、他覚に飛んで行く。
ボール投げの記録は2㎞。さっきの倍以上であった。
すると、俺への拘束は解除される。
それを見計らってセンコーが締めに入る。
相「んじゃ、パパっと結果発表だな。」