第2章 始まりのアレグロ
体操服に着替えグラウンドに集合すれば、まさかとは思っていたが、担任・相澤先生は個性把握テストを実施すると言い出した。
しかも、それは個性使用可能のテストだ、と。はっきりと断言したのだ。
『はぁ~…。』
そして何より重要なのは、トータル最下位の生徒を除籍処分とすると。
ナニソレ、そんなの私に決定じゃん。
爆「おい。」
『…何?爆豪。私の個性知ってて勝負仕掛けるつもり?』
爆「は?馬鹿か。ちげぇし。」
『じゃあ何。』
爆「……ちっ」
『えっ、』
なんで何も言わずに去るの。えっ、何がしたかったの爆豪。
意味が分からん…。
そんな疑問を抱えたまま、個性把握テストは始まった。