第2章 始まりのアレグロ
?「はい、静かになるまでに8秒かかりました。時間は有限、君たちは合理性に欠くね」
突然、寝袋に包まれ登場した男性は、寝袋を外しながらそう言った。
えっ、この人…先生?!
なんというか、見覚えもないし、まったく威厳が感じられない。
相「担任の相澤消太だ。」
しかも、まさかの担任ときた。なんなんだ、この学校。寝袋で登場とか、どういうこったい。
相「さっそくだが」
寝袋の中から、ごそごそと何かを取り出した。そして、生徒たちの前に押し付けるように見せつける。
『これって…』
相「そうだ、体操服に着替えてグラウンドに出ろ。」
えっ、入学式は?初日のHRは?!