第1章 初雪-N-side
寒い外へ二人に連れてこられて、
「あ、雪だ」
空から真っ白な粉雪が降ってきて、
それが頬に触れると冷たくて……
『うっわぁ、綺麗!
今年、なんか早いね~』
が体をさすりながら、
目をキラキラさせて空を見る。
うん。あなたのが綺麗ですわ
「っつーか、寒い!帰ろ!」
悠「え~っ!パパ~!」
「んもぉ……寒いんですもん、パパ」
『ほら、悠。
サンタさんにお願い聞いてもらえないよ?』
あ、悠のお願いごと
なんて帰ろうとして思い出す。
「悠、サンタさん叶えてくれるって
悠のお願いごと何とかしてみますだって」
『ちょっ、和也っ!』
悠「ほ、ほんとぉ!?ぃやったぁ!」
怒ってるは放っておいて、
悠の喜び方が俺に似てて笑ってしまった。
うん。いい冬になりそうです。