第7章 風邪っぴきの奥さん-N-side
なんて言ったらすぐ寝た。
「どんだけ稼いでほしいんすか(笑)」
『……迷惑かかるでしょ、嵐さんに』
「はいはい、ですね」
熱冷ましシートをオデコに貼って、
パジャマにも着替えさせてあげた。
「帰ったら病院行きましょ」
『……ん、ありがと……』
「辛い?」
『出産より楽です』
でしょうね。ほんと母親には負けますわ
「葵と悠は俺の実家に連れてくわ」
『え、ゴホッ……大丈夫だって』
「あの子等がうつったら大変でしょ?」
『…………おねがいします……ゴホッ』
なんて言ってる辛そうなの顔を見て、優しく熱い頭を撫でてあげた。
「和くんが帰ってくるまで我慢ね?」
『……ん、わかった』