第7章 風邪っぴきの奥さん-N-side
『ゴホッ、ゴホッ……ふぅ……』
苦しそうに咳をして、
洗濯物を干してる
「」
『ん?……あ、ゴホッ、和也』
「はぁ……大丈夫?」
『え?……ゴホッゴホッ…大丈夫』
「じゃないでしょ、ほれ」
そっとに近づいて、
優しくオデコに自分の冷たい手を当てた
『っ……冷た……』
「心があったけーの
っつーか……熱すぎでしょ、これ」
のオデコは完全に熱くて、
たぶん俺の冷たい手の問題じゃなくて本当に熱いやつだと思う。
『あ、仕事……ゴホッ……でしょ?
ごはん準備するから……ゴホッ』
「は?バカなの?つーかバカかよ」
『ちょ……バカバカ言わないの…ゴホッ』
はぁ、うちの奥さんは本当に……
「寝ときなさい!」
『い、いやだ』
「……子供か(笑)」
『大丈夫だって……ゴホッ』
説得力なさすぎでしょ、まじで
「……仕事行かないよ」