第11章 大野さんとの1日
『あつ…
大野さん…!!』
私は大野さんの額に
熱を感じながら
大野さんを少し
睨む。
どうゆうことですかこれは。
目で訴えると
「いや、あの
だだだ大丈夫だから!」
大野さんは
かなり焦っている
ご様子。
このまま自分のせいで
撮影が中断されるのが
嫌なのは分かりますけど
さすがにこれは
熱すぎ…
このやりとりを
見ていた監督が
「なに?
大野さん熱あるの?」
と聞いてきた。
「あ、いや
微熱です。
大丈夫です。」
大野さんはこう答える。
無茶言わないでよ…;;
お粗末な仕事も
しちゃダメなんですよ?
すると、私の様子が
おかしいと気づいたのか
監督さんは
「わかりました。
じゃあ、早くいいの撮って
早く帰りましょう。」
と言ったあとに
「けど
僕が危険だと判断した場合は
すぐに中断するからね?」
と、いってくれた。
私はさすが
一流の監督さんは
大事なことが分かってるな…
と本気で尊敬した。